理念

 ライフサイエンス統合データベースセンター(Database Center for Life Science)はライフサイエンス分野におけるデータベース統合化の拠点を形成することを目的として、平成19年4月1日情報・システム研究機構に設立されました。

 ライフサイエンスは生命及び生命現象全般を扱う科学として、基礎的な生物学から医薬や農学、生物工学、生物情報学(バイオインフォマティクス)など、数多くの分野が相互にゆるやかに結びつきながら発展してきました。1990年代後半からは、急速に進展したゲノムプロジェクトやポストゲノムプロジェクトにより大量の情報が産み出されるようになりました。それらライフサイエンスに関わる全ての情報-遺伝子やタンパクの配列情報や機能情報、疾患にかかわる発現データや多型情報、画像データ、文献情報など-は、それぞれ多種多様なデータベースに蓄積されていて、ライフサイエンス分野の知識はあたかもデータベースの形をしているといっても過言ではありません。このため、データベースをうまく使いこなすことが研究の進展にもつながります。

 しかし実際の利用者からは「必要なデータベースが見つからない」「使い方がよくわからない」「組み合わせてより高度な解析を行いたい」など不便を訴える意見も多く、データベースを効率よく利用するための環境整備は充分ではありません。また研究期間が終了したデータベースはメンテナンスされなくなり事実上消滅してしまうといった問題や、大型プロジェクトの成果をもっと広く利用できるようにするべきであるといった課題もあります。

 そこで当センターは、ライフサイエンス分野のデータベースに関するサービスの専門機関であると自らを位置づけ、国内のデータベースを中心に、データベースの統合化と保全に努め、利用者の利便性を高めるための情報技術の開発やポータルサイトの整備を行います。また、文部科学省委託研究開発事業「統合データベースプロジェクト」の中核機関として、関連機関と協力して事業を推進します。またライフサイエンス分野の研究者のみなさんに、データベースに関する窓口として、充分に利用していただけるよう努力していく所存です。