研究開発

DBCLSはライフサイエンス分野のデータベースに関する専門機関であり、国内外のデータベースの統合化と保全をはじめ、データベース利用者の利便性を高めるための研究開発を行っています。研究開発の対象は、セマンティック・ウェブ技術を用いたデータベース統合化を中心とする基盤技術開発から、実際にデータベースを利用する研究者の利便性を高めるためのウェブサービスやツールの開発まで、広い範囲にわたっています。これらの研究開発および諸活動による成果は全て公開され、国内外の多くの関連する研究機関と中立的に連携し協力を進めています。

RDF統合化のための基盤技術開発

Resource Description Framework(RDF)は、セマンティック・ウェブにおけるリソースを記述するためのフレームワークです。この技術を生命科学分野におけるデータベースに用いることによって、単なるリンク情報だけでない、個々のデータに含まれる情報をより高い利便性で扱えるようにすることが、RDFによるデータベース統合の目的です。
【参考1】RDF化のガイドラインについて(2014/6/2 発表資料PDF)
【参考2】NBDC RDF portal ウェブサイト: http://integbio.jp/rdf/ (2015/11/30 プレスリリース: 「NBDC RDFポータル」運用開始 ~生命科学のデータを分野横断的に活用するために~)

統合化支援と分散統合データベース環境の実現

個別のデータベースを有機的に繋ぐことにより、それぞれのデータベースの価値をさらに高めることを目的として、国内外で構築されるデータベースに対し、DBCLSで開発しているRDF技術を元にデータベース統合の支援を行っています。そのために必要な国内外のデータベースを構築する研究機関と連携を図っており、DBCLSはセマンティック・ウェブによるデータベース統合の国際標準の整備に貢献しています。

エンドユーザ向けデータベース統合利用環境の構築

基盤技術開発で推進しているデータベース統合は、主にデータベース構築者やバイオインフォマティシャンの活動に大きく貢献しています。DBCLSでは、データベースを日々利用する研究者にその価値を届けるため、ウェブサービスやコンテンツの充実を図っています。

データベースと各種サービスの効率的な運用と拡張

データベースや各種のサービスを運用するにあたり、セマンティック・ウェブ技術に基づいた運用や、分散環境への対応についての調査・研究開発を行っています。研究開発の成果として公開されたデータベースを安定的に運用するため、新規技術の導入や既存のデータベース利用者への対応なども継続して行っています。

広報・教育活動

研究開発を通して公開されたサービスやツールなどの成果を広く生命科学の研究者をはじめとしたデータベース利用者に知って・使っていただくため、全国各地での講習会の開催、また、学会へのブース出展などを積極的に行っています。インターネットで無料で閲覧できるウェブサービスやツールのチュートリアルの動画やドキュメントなどの公開も行っています。